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今、鬼滅の刃の映画が話題になっていますよね。
興行収入が国内歴代1位。
「あの宮崎駿監督の千と千尋の神隠しの興行収入を超えた」
と凄いニュースになっています。
そんな中、私が大好きな懐かしい作品をみなさんにあえてぶつけてみたいと思います。
男性は、年代に限らず必ずハマること間違いない名作マンガ『AKIRA』です。
鬼滅の刃も、『AKIRA』をオマージュしたのではと思われるシーンがあるのを知っていますか?
『AKIRA』は大友克洋作品の中で、際立っていてめちゃくちゃかっこよくて激烈に面白い漫画です。
しかも、日本だけに限らず、世界中のクリエイターたちに今もなお影響を与え続けている日本の宝といってもいいくらいの名作。
一番有名なのがスピルバーグ。
彼もAKIRAを絶賛しており、「こんな作品を作りたかった」とインタビューで答えている。
特に金田のバイクがお気に入りなのだという。
私が中学生のときに、単行本を全巻買って何度も読んだ思い出の作品。
今も大事に保管しているんですが、あらためて読んでみると、今でも新しいというか色褪せない面白さです。
いや、大人になった今だからこそ、その魅力を隅々まで理解できるようになったんじゃないかと思います。
しかも最近話題になったのが、2020年の東京オリンピックを予言していたという場面。
何か神がかりめいた作品になってきています。
もしかしたら、この作品で出てきているロボットや、SOLと呼ばれる兵器も現実になるんじゃないのか?とワクワクしてきました。
今回は【AKIRA】の漫画を読んだレビューと、当時衝撃的な映画を観たレビューを書いてみたいと思います。
【AKIRA】映画と漫画どちらを先に観るべきか?
これは、非常に悩みますね。
結論をいうと、金銭的に大人買いできる余裕のある人は、漫画から読んでもらいたいです。
というのも、漫画には映画にはない細かい描写もあり、深みが全然違うからです。
また、ネタバレすると、映画と漫画ではストーリーの内容が大きく違います。
映画は限られた時間の中ですべてを表現する必要があり、凝縮されているためキャラやストーリーの流れが漫画を読んでいると多少違和感も感じます。
だからといって映画が良くないわけじゃなくて、漫画にはない動きのある映像で表現されるAKIRAがまた驚異的にかっこいいんですけどね。
漫画と映画とのそれぞれの見どころはあとで解説しますが、AKIRAの世界観を存分に楽しむなら、まず原作の漫画を先に読むことをおすすめします。
【AKIRA】漫画を読んだレビュー
私が中学生当時、何よりも驚いたのが、単行本の大きさです。
コミックの単行本の常識を覆す、大判サイズで発行されていること。
絵の描写が細かい魅力を存分に味わえるので、読者にとってもうれしい規格外でした。
ただ、1冊が1,000円もして、子供にとってはめっちゃ高い値段でしたけどね。
さて漫画のレビューにうつりますと
何が凄いかというと、まず大友作品の真骨頂である描写の緻密さです。
とにかく1ページ、1ページが細かく描かれていて、ある意味全ページが芸術作品といっても過言ではないです。
さらにこの【AKIRA】という作品の衝撃的に度肝を抜かれるアイデアがこれ。
相当ヤバイです。
- 老人化した子供
- バックができるバイク
- 衛星レーザー兵器SOL
この老人化した子供という表現は、実は逆でして、子供が子供のまま年老いたという表現が正しいです。最初に作品で登場するのがタカシ。
この姿だけ見ても衝撃的。
「なんだ?このマンガは!」
当時私は、脳みそに直撃する新感覚を味わったのを、今でも強烈に覚えています。
ドラえもん、あだち充、鳥山明などの少年マンガ路線の作品を好んで読んでいた私にとっては、全く新しい世界観に出会った衝撃的な作品でした。
あんまりストーリーを深掘りしてお伝えするのはやめておきたいですね。
何より【AKIRA】の世界を真っ白な頭の中のまま、この衝撃を味わってもらいたいからです。
とにかく、この老人化した子供がこの作品の面白さの重要なファクターとなっていることは間違いありません。
AKIRAといえば金田のバイクというくらい超有名。
真っ赤な金田のバイクが、めちゃくちゃかっこいいんです。
しかも、当時ビックリさせられたのが、バックができるという発想。
バイク好きのファンは、必ず魅了され欲しかったはずです。
特にこのバイクに関しては、映画でも非常に有名な場面があり、影響を受けて育ったいろんなアニメクリエイターたちが、オマージュしてこのシーンを利用しているのも面白い。
それだけ、日本のアニメ業界にとんでもない影響を与えた作品ってことなんです。
これもまた、AKIRAという存在をより際立たせる役割となっている未来兵器。
実はこれも実現可能なんじゃないか?今すでに開発済み?
Twitterでは、2018年にアメリカで多発した山火事が起こったとき、空からレーザービームのようなものが撃ち落とされている画像が拡散されて話題になりました。
本気で兵器として開発してる可能性は高いですよね。
作品の中ではこれほどの兵器が必要なほど、AKIRAという存在を恐れている。
それだけで、AKIRAの不気味さが格段に増していることがわかります。
2019年〜2020年にかけて、この【AKIRA】が再び注目されるようになった理由が3つあります。
❶ハリウッドで実写版の映画化の休止が報道された ❷2020年のオリンピックが東京に決まることを予言していた ❸さらに伝染病で2020年にオリンピックが開催されないことを予言していた
❶ハリウッドで実写版の映画化の休止が報道された
2019年5月、ワーナー・ブラザースがAKIRAの実写版を発表した。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』で大成功を収めたタイカ・ワイティティ監督により、2021年5月21日に公開される予定で進めていたんですが、わずか2ヶ月後に無期限休止の報道がされました。
以前から実写版はどんな感じになるのか?と期待しながらも、この報道でまたしても期待を裏切られたんですよね。
しかし、この報道によりAKIRAという名作があらためてクローズアップされたんです。
❷2020年のオリンピックが東京に決まることを予言していた
SNSで話題になったのが、この2020年のオリンピックが東京に決まることを予言していたというもの。
❸さらに伝染病で2020年にオリンピックが開催されないことを予言していた
Twitter内では、この予言がすごく話題になっていました。
ここまでくると、大友克洋氏は予言者なのか?と思わざるを得ない。
でも、潜在意識の力を知れば知るほど、思ったことが現実になるという法則をからみると、作家が作る作品の世界は現実化するということもうなづけます。
昔、小説家が、自分が書いた小説の通りに現実になるという物語もあったように、漫画家や作家は何かしら自分が書いたものが現実になる経験があるのではないでしょうか?
その発想が軸になっている漫画を浦沢直樹氏が、『ビリーバット』という作品で描いているのも何か繋がりがあるようで面白いですね。
私も全巻持っていますが、めちゃくちゃ面白いです。
話は脱線しましたが、AKIRAの魅力を語ると1冊本が書けてしまいそうです。
あの漫画界のレジェンドである手塚治虫が、大友克洋作品を読んで嫉妬したと言われるくらい漫画家界の天才の代表作ですから、大人買いしてでも読んで損はないはずです。
【AKIRA】映画を観たレビュー
私は、当時映画でもリアルタイムで観ました。
パンフレットも残っていたんですが、先日メルカリで売っちゃった。。。
どうでもいい話ですが900円で売れました。
中学生の頃ですから、流行りに任せて観た感もありますが、当時は凄い話題になってて映画の作り方も斬新で凄い記憶に残っています。
この映画ですが、見どころとなっているのは次の3つです。
- 独特なオリジナルサウンド
- 【常識を覆す】セルフ収録が先
- すべてのシーンの斬新さ
特に冒頭シーンの音楽は、独特のサウンドで構成されていて、打楽器と日本の青森ねぶた祭りのラッセーラという掛け声のようなものが盛り込まれているんですが、こんなにかっこいい導入部分は観たことがないです。
私は、宮崎駿監督が手がけたルパンの名作『カリオストロの城』の導入部分が好きなのですが、それを超える衝撃性があります。
その衝撃性を引き立てているのがこの独特のサウンドです。
これも中学当時、テレビの特集で見たのですが、従来アニメの場合映像が先に出来上がり、アフレコで声を入れていきます。
今もその手法が多いですよね?
それを、先にセリフの声の収録をして、その声に合わせて映像を作り上げるという真逆の方法で作っているんです。
でも、どうしてそうしたのか?
この映画を観ると一目瞭然です。
ぜひ、キャラクターが話す口元を見てもらいたいです。
本当に喋っているかのように、忠実に発する言葉の通りに絵を合わせ込んでいるんです。
それがアニメーションでありながら、実写映画のようにも見えて来るようなリアル感を与えている。
大友克洋氏の見ている世界は、未来を見据えて、世代を超えたクリエイターたちに挑んでいるかのような気もします。
吐く息一つとっても、今までにない表現ですし、冒頭のバイクのバトルシーンも、AKIRAがいる場所の景観も、セリフの間合いも、何もかもが斬新です。
この作品は、大人になってからの方が楽しめる要素が増えているんです。
今、そのまま『AKIRA』を新作品として公開したとしても、新しいとか斬新だと言われると思う。
その他のアニメ映画とは、桁外れに脳みそが揺さぶられる作品になっています。
個人的にミヤコの扱いというか印象が、原作の漫画とは違い、ただの怪しい新興宗教の教祖に見えてしまうのはもったいないなと思いますが、その分原作はまた違った面白さがあるという裏返しです。
映画の場合、動きがある分漫画にはなかったかっこよさ、世界観の展開性も見どころです。
無料で視聴できるサービスを利用して、名作『AKIRA』の面白さにハマって頂き、原作である漫画を大人買いするのもありですよ。
私は、冒頭でもお伝えした通り、原作を読んでから映画を観る方がおすすめです。
U-NEXTは、31日間だけ無料で視聴できるのですが、『AKIRA』だけに限らず作品ごとに配信期限がある場合が多いので、あくまで参考にリンクだけ貼っておきます。
調べると今なら『AKIRA』も見放題の対象になっているようですね。
私の楽しみ方は、原作を読んでからの映画です。
どちらも面白い作品であることに間違いはないですので、正月休みに触れる作品として参考にご紹介させていただきました。